企業再生とは

企業再生とは

事業再生と似た概念として、企業再生というものがあります。企業再生とは、実質的破綻状態にある、あるいは債務超過の状況にある企業を、様々な方法を活用し、法人格を維持しながら立ち直らせることをいい、法人格(企業)に着目した概念ということができます。これに対し、事業再生は、企業そのものではなく事業に着目した概念という点で異なります。

事業再生の場合は、事業を中心にして再構築することができれば良いので、倒産状態にある会社の再生というと一般に事業再生を意味しています。これに対して、債権者の立場に立って再生をすると言えば、債権回収の観点から企業そのものを再生する必要があるので、一般に金融機関等が行う債務者企業の再生というと企業再生を意味しています。

しかし、両者はあくまでも着眼点が異なるというだけで、それほど意識して区別するべきものではありません。たとえば、リスケジュールをしている間にリストラクチャリングをするような再生手続きは企業再生ということができますが、経営資源の選択と集中などリストラに着目すると事業再生とも言うことができます。
なお、感覚的には、事業再生という概念のほうが、企業再生という概念より広い概念という感じがします。なぜならば、両者は似たような概念であるうえに、債権者等利害関係者の多くにとっては、経済的に意味があるといえるのは、債務者企業の法人格の存否ではなくて事業の維持・再建であるからです。